Entries

映画「アーティスト」

 アカデミー賞受賞で話題の「アーティスト」観に行ってきました。
いやね。素晴らしかった。
で、「なんでこの映画がアカデミー賞を取ったのか?」を考えながら見てたんだけど、やはり世の中のエンターテインメントはどんどん「エンタメってなんぞや?」っていう本質を考える時期に来ているのかもね。
 最近の映像の世界は3DやらCGやらで技術とインパクト先行で話題をさらっていたような気がする。確かにそれはそれで面白かったんだけど、それも過渡期を迎えつつあるタイミングの今だからこそ、この作品が世の中の脚光を浴たんだと思う。
 その昔、映画はトーキーというとても音のない制限された表現手法しかなかった。だから当時の観客は半分は"想像して楽しむ"という、無意識な「二度の美味しさ」を味わうことができていたような気がする。それがどんどん表現手法が変わっていき、より便利でリアリティを求める聴衆と、過去の遺物となってしまった表現者とのギャップと苦悩。これは現代が抱えるエンタメの苦悩と同じ構図ではないか?だからこそいま原点回帰することによって忘れ去った何かを我々に思い出せてくれる。そんなヒントがこの映画には隠れているような気がする。
 そういった意味でエンタメ業界のみなさんは必見です!にしても日本であんまし話題にならんよね。みんなそんな意識で見てる人は少ないだろうなwwええ、職業病ですがなにか?




スポンサーサイト



1件のコメント

[C14872]

これモノクロだから「色」も制限されていて。
なおかつほとんどがパンフォーカスだから、監督の「ここを見ろ」って演出も抑え気味だったんだろうね。

ぐうぜんwさっき朝、自分のつぶやきでも「過去の中にしか良いデザインがないのはなぜか?」について書いてみたけど…。

「Appleのデザインが優れているのは、デザインの自意識を削ごうとしているからだよな」ってのが思考の発端だった。
サービス過剰にどんどん情報を提供していったあげくに表現側の自意識が鼻につくようになり…。
結果、それを削ぐように「ユーザー側の自意識」をあぶり出すような装置としてのデザインだけが生き残った・・・。
いま有効なのは「ハイテク(即物性・デザイン排除)」と「ローテク(情緒性・古典的シンプルさ)」のどちらかしかない・・・という。
それを体現しているのがユニクロ、ニューバランス、Appleだなあと。
そしてこの中で両者を「合体」させられているのはAppleだけという・・・。
  • 2012-05-23
  • 投稿者 : ハムニ
  • URL
  • 編集

コメントの投稿

新規

投稿した内容は管理者にだけ閲覧出来ます

2件のトラックバック

[T69] まとめ【映画「アーティスト」】

 アカデミー賞受賞で話題の「アーティスト」観に行ってきました。いやね。素晴らしかった。で、「なんで

[T70] まとめ【映画「アーティスト」】

 アカデミー賞受賞で話題の「アーティスト」観に行ってきました。いやね。素晴らしかった。で、「なんで
トラックバックURL
http://kajibow.blog2.fc2.com/tb.php/2186-4129ee82
この記事に対してトラックバックを送信する(FC2ブログユーザー)

Appendix

kajibow の Twitter

Twitter < > Reload

アクセスカウンター

QRコード

QRコード

ブログ内検索

アクセスランキング

[ジャンルランキング]
ペット
2025位
アクセスランキングを見る>>

[サブジャンルランキング]
熱帯魚
79位
アクセスランキングを見る>>

Extra

プロフィール

かでぃぼう(kajibow)

  • Author:かでぃぼう(kajibow)
  • 音楽とお魚をこよなく愛しております。
    海水魚飼育HP「踊ろうよFISH!」も運営、そしてTWITTERでもつぶやいてますので、リンクから是非ご覧ください!

最近の記事+コメント

月別アーカイブ